フランチャイズ店舗が売り上げの一部を本部に支払うロイヤルティーには、大きく分けて「売上歩合方式」「定額方式」「粗利分配方式」の三つがあります。 売上歩合方式は、売上に対する一定割合をロイヤルティーとして本部に支払う方式です。売上高が大きくなるにつれて、割合が少なくなる場合もあります。定額方式は文字通り、売上高に関わらず一定の金額を本部に支払う方式です。売上が上がれば上がるほど、手元に残る利益が大きくなるので、経営努力がフランチャイズオーナーの利益に最も反映されやすい方式と言えます。粗利分配方式は売上高から売上原価を引いた売上総利益(粗利)を、フランチャイズと本部が一定の割合で分配する方式です。この分配の割合は、売上高によって変動するように設定されています。
ロイヤルティーは業種毎におおよその相場があります。例えば、飲食業は3%~10%ほどで、サービス業の学習塾は10%~30%が相場です。原価率が低い業種ほど、相場が高く設定される傾向があります。また、同じ業種であっても各チェーンによって率が大きくことなり、同じチェーンであっても店舗や土地をフランチャイズオーナーが用意するか本部が用意するかによって率が変わることもあります。 ロイヤルティーの種類も、業種によって一定の傾向があります。例えば、多くのコンビニチェーンは「粗利分配方式」を採用しています。さらに、店舗や事業所を構える「店舗事業型」は売上歩合方式と定額方式を同じくらいの割合で採用していますが、店舗を持たず事業を行う「無店舗型」の多くは定額方式を採用しています。
フランチャイズ経営は、店舗や高額な資金が無くても事業を始められるだけでなく、本部の担当者からビジネス上のサポートを受けられるといったメリットがあります。また、大手のフランチャイズ事業を扱う企業の中には、収支が安定するまでの間、オーナーに資金援助を行うところも少なくありません。
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